<室内で市場から購入した魚の撮影>
お買い物は木曜日?!良いものを見つけることが最大の課題

とにかく僕の住むオークランド市場で一番悩ませられるのが魚の鮮度・・・とにかく業者の扱いが悪く鮮度の良いものを見つけるためには毎日のように市場に足を運ぶしかないです。漁船の関係で天候が悪い日が続くと当然良い品物は入荷してきません、また流通の関係でしょうか、木・金曜に入荷したもので土・日を乗り切っている感がします。ですから天候の良い日が続いた月曜日から金曜日が狙い目です。特に「木曜日」に良い品物に出会えることが多いです。

さて撮影ですが重要な道具は白い板とピンです。死んだ魚の場合、ピンを刺して鰭を立てるしかありません。研究者はピンで鰭を立てたあとにホルマリンで鰭を固定し、ピンを抜いてから撮影します。しかしホルマリンは一般素人が扱うにはリスクが大きく人体に影響が出る可能性があるのでピンを刺して撮影したほうが無難ですよね。普通は発泡スチロールに魚を置き、鰭を立てて発泡スチロールにピンを刺すのが一般的ですが僕は直接魚の体にピンを差し込んでいます。

魚を鮮度が良いように見せるために僕はまず買ってきた魚を良く洗います。オークランド市場の場合多くの魚がごちゃごちゃに混ざって山積みされているので汚れを落とさないと話しになりません。次に眼球の裏側に紙を詰めます、釣られてから時間が経っているため多くの魚は目の水分が少なくなり陥没しています。そこで鰓(エラ)から指を入れ頭部後ろの眼球裏に少量の紙を詰めます。はじめどこかわからないかもしれませんが慣れるとたいした作業ではありません。

眼に立体感が戻ったらピンを刺して鰭を固定します。

また鰓を少し浮かせて立体感が出るように鰓蓋の裏にも少量の紙を詰めます。内臓が取り出されているカレイ等は腹部に紙を詰めて糸で縫ったり深海魚系は腹部がだれているので裏側に紙を入れて腹部を自然な形に整えます。

あとは光をなるべく拡散させて魚からの光の反射がなるべく無い状態で撮影します。僕の場合は焼鳥屋のキッチンでいつもこんな風に撮影しています><

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