ミミズアナゴショートヘッデッドワームイール Longfin worm eel
最大 Max size: 全長 60cm TL
生息層 Depth range: 0m-220m

●形態・特徴:一般的に“ウミヘビ”と聞くと毒のある爬虫類のヘビを想像する人が多いと思うがウナギ目に分類される魚類にもウミヘビと呼ばれる分類がある。魚類のウミヘビ類は鱗も毒も無く爬虫類のウミヘビとは異なる。魚類のウミヘビ科は、ニンギョウアナゴ亜科とウミヘビ亜科に分けられる。鼻の穴は上唇の縁に開く事が特徴。胸鰭はあるものとないものがある。ニンギョウウミヘビ亜科の種には尾鰭があるが、ウミヘビ亜科の種には尾鰭がない。本種ニンギョウウミヘビ亜科ミミズアナゴ属ショートヘッデッドワームイールには胸鰭は無く尾鰭を有する。口裂は眼よりも後方まで達している。背鰭基部は肛門より頭部側である。体色は背方が濃いオリーブグリーンで腹部は薄い黄色がかった白色、後部にいくに従い黄土色になる。

●生息環境: 汽水域から水深220mまでの砂地や泥地に主に生息。オーストラリア南東からニュージーランドにかけて生息する事が知られている。ニュージーランド水域では北島の北部である90マイルビーチから南は南島北東部のケープキャンベルに到るエリアに分布。

●釣り: 極まれに釣れた話や映像を目にする。最大でも全長60cmにしかならずサイズが小さいため釣り人にウナギやアナゴの幼魚と思われている場合が多い。ウナギやアナゴに比べ頭部が小さく、体が細長く体高が無い。注意して見れば胸鰭も無いので容易に見分ける事ができる。



28th August 2016 Cornwallis Beach, Entrance of Manukau Harbour, Auckland 全長52cmTL