シマシロダイ King tarakihi
最大 Max size: 全長 65cm TL
生息層 Depth range: 50m-450m

●形態・特徴: 背面は銀色から銀褐色、腹部は銀白色。背鰭起部付近に黒色の帯状斑がある。胸鰭の1本が特に伸張している。Tarakihiに非常に似るが胸鰭の先端が黒い事で容易に見分ける事ができる。その他にもTarakihiより大きくなる事、背方の黒色の帯状斑が背鰭に達する事、生息域が北島北部である事、眼の色がより濃い事などで慣れると簡単に見分けられる。 平均サイズは全長40cm〜50cmで2kg〜3kg。最大で65cm,7kgになる。

●生息環境: 北島北東の陸棚に分布し水深は50mから450m。

●釣り: 深海釣りや外洋に面した深場での餌釣りで釣れるが、その生息地が陸に近く無いためウィークエンドフィッシングで釣れた話はあまり聞かない。

●食味: 底引き網漁で捕獲されるので鮮魚店で売られているのを目にする。タラキヒと混同されて表示されている事もあり一般的には区別する事を重要視していないようだ。身質はやや柔らかいが、あっさりとした上品な白身で調理の方法は幅広い。刺身、焼き物、煮物など。

●その他: 阿部宗明博士が1978年に『新顔の魚』で和名提唱。本当の話かは定かでは無いが以前こんな話を聞いた事がある。1970年代、日本に多く輸入されていたタラキヒに宗明博士が和名をつけようとした。しかし取ったサンプル個体が、非常に似通ったキングタラキヒであった。宗明博士はその事に気が付かずキングタラキヒに和名「シマシロダイ」がつけられ、本来つけられるはずだったタラキヒには和名提唱がされなかった。その後キングタラキヒがシマシロダイという和名であるために業者間で区別をはかるためタラキヒが「シマシロダイ」と呼ばれるようになった。(諸説あり)



31st December 2015 Ranfurly Banks, 370km South East from Auckland 全長65cmTL


9th November 2007 Fish Mart(Fish Shop), Auckland 全長51cmTL