●形態・特徴：　上部は濃い青色で、腹部にかけて灰色から白色になる。体は側線が目立ち、他のマグロやカツオに比べて細長く、頭部も伸長する。平均サイズは50cm〜80cmで大きいものは1mを超える。

●生息環境：　緯度20°Sから50°Sの南半球の温帯・亜寒帯海域にのみに生息しニュージーランド周辺にもいくらか生息する。北半球では捕獲されたカジキ類の胃の内容物からホソカツオの幼魚が見つかった例がいくつかある程度。

●釣り：　極稀に延縄やトローリング、ジギングでの釣りでかかることがあるくらいで狙って釣る事は無い。

●食味：　色はヒラマサに似たようなピンク色で、皮目側に炭を塗ったような黒い身が入る。口触りは他のマグロ類と同じような質感で、マグロよりも脂が無くカツオよりは脂がある。刺身にすると色合いこそ見た目に美しくは無いが、ちょうどカツオとマグロの中間といった味わいで美味しく頂く事ができる。北半球ではほとんど捕獲例は無く南半球の魚といって良いだろう。日本でも輸入されており、カツオのタタキや回転寿司のマグロの代用品として幅広く利用されている。火を通した料理でも旨味があるので美味しくいただける。火を通し過ぎるとパサつくが煮付けや塩焼きでも大丈夫。




●その他：　別名：アロツナス