ニュージーランドバス Bass
最大 Max size: 全長 200cm TL
生息層 Depth range: 40m-800m

●形態・特徴: 濃い青みがかった灰色の背方で腹部にいくにつれやや薄くなる。ニュージーランドオオハタHapukuに似るが、頭部も体つきもよりかっぷくが良くでっぷりしている。また体色もニュージーランドオオハタのように明瞭に色が分かれていないなどの特徴から見分けることができる。幼魚は印象的なブチ模様で頭部が特出している。幼魚は遠洋に生息しほとんど見つからないため捕獲されると雑誌などで紹介されたりする。

White Island沖の流木の下に居る3匹の幼魚 2014年12月撮影


●生息環境: ニュージーランド全域にわたり生息している。ニュージーランドオオハタHapukuと同じような環境で分布しているが通常はより深いところに生息している。

●釣り: 水深100m〜300m付近の沖合にある岩礁付近に生息しているので一般的には伸縮率の低いPEラインに巨大なオモリと巨大な釣り針で狙う。大きな個体は100kgにもなるため頑丈なタックルが必要。餌釣りの対象魚としては最大級で大物が上がってきた時は圧巻。 また水深40m付近でヒラマサをメタルジグで狙っているとかかることもある。

●食味: 釣りたては味があまりないので2日ほどねかせた方が良い。綺麗な透き通るような白身で、歯切れの良いカマボコのようなシコシコした食感。上品な甘味があり、ハプカよりも旨味が強い。刺身、あらい、鍋物など料理のバリエーションは豊富。釣りたては薄造りか、皮付きの鍋、数日寝かせた物は厚めに切った刺身が美味い。皮はゼラチン質で皮のみを湯引きにしても美味しく食べられるが多少生臭いので生姜を添えると良い。腹部には寄生虫が生息するが良く洗って取り除くと胃袋は牛の大腸の様に非常に美味い、ただし火は十分に通すこと。肝臓には多量のビタミンAが含まれおり食べ過ぎると中毒になるので避けた方が無難。

●その他: 以前は大西洋や地中海に生息する種であるWreckfish、又はAtlantic wreckfishとは別種とされ、Bass groper学名Polyprion moeoneとされていた。2014年6月より現在はWeckfish学名Polyprion americanusとされている。Wreckfishはイシナギ科の総称にも使われる。イシナギ科は全部で6種類が含まれ、日本ではオオクチイシナギとコクチイシナギが、ニュージーランドではWreckfishとHapuku wreckfishがこれに含まれる。



5th June 2016 King Bank, 400km North West from Auckland. from 200m Deepwater 52kg

1st January 2016 Ranfurly Banks, 370km South East from Auckland 53kg

31st January 2016 Ranfurly Banks, 370km South East from Auckland 46kg

22nd March 2015 Whangaroa. 230km North from Auckland 83.5kg (NZ 2nd biggest recoad)


12th December 2014 near Volkner Rocks, 5km northwest of White Island, 210km, South East from Auckland 全長60cmTL

9th November 2014 Ranfurly Banks 370km, South East from Auckland 全長60cmTL

9th September 2008 Fish Mart, Auckland 全長60cmTL

8th March 2008 Sea Friends, Leigh 全長20cmTL 幼魚 Juvenile

3rd January 2005 Volkner Rocks, 5km northwest of White Island 全長65cmTL

22nd February 2000 Three Kings Island 全長120cmTL

22nd February 2000 Three Kings Island 全長100cmTL

22nd February 2000 Three Kings Island 全長80cmTL