アカマンボウ Spotted moonfish
最大 Max size: 全長 200cm TL
生息層 Depth range: 100m-400m

●形態・特徴: 体形はマンボウに似るがマンボウの仲間ではなくリュウグウノツカイの近縁種で幼魚は非常に似た体形をしている。青と赤の体に銀色の斑点があり簡単に見分けがつけられる。平均サイズは80〜120cm、最大全長2mで270kgにもなる大型魚。

●生息環境: 世界中の熱帯・温帯の海に広く分布し、主に水深200m〜400mに生息する深海魚。深海に生息するためその生態はほとんど知られていない。

●釣り: マグロのはえ縄に少数かかるが一般的には釣りの対象魚とはしない。たまに底引き網にも入ることがある。

●食味: 身は淡い透き通ったオレンジ色からピンク色で、大きいほど旨いと言われる。体の部位によって同じ魚かと思うほど色と味が違う。腹身は脂もあり刺身で旨い。2008年からはネギトロの増量の為に配合に利用されその需要が増えてきている。腹側の脂の多い部分が刺身とされ人気がある反面、背の部分はマグロと同様にあまり人気がない。適度に脂がのり舌触りも良いのだが旨味に欠ける。干物や燻製にして味わいを出すとそれらが補え、より美味しくいただける。またクセが無い事を利用して香辛料を使ったフライやムニエル等の洋食系には良く合う。

●その他: 別名はマンダイ。
アカマンボウ科の魚は1属2種でアカマンボウの他はニュージーランド名:Moonfish / Fishbase名:Southern opah / 学名:Lampris immaculatusのみ。南半球の寒い地域のみ生息しニュージーランド水域でもごく稀に捕獲される。



17th July 2008 Fish Mart(Fish Shop), Auckland 全長90cmTL

15th August 2007 Fish Mart(Fish Shop), Auckland 全長80cmTL