ニュージーランドマアジ Jack mackerel
最大 Max size: 全長 50cm TL
生息層 Depth range: 0m-500m

●釣り: 桟橋からでも船からでも簡単に釣れる。特に桟橋で満潮の夜中、電灯の明かりに集まってくる。ヒラマサなどの大型魚を釣る生餌に利用される

●食味: 味が良いことからアジの名前がついた様にアジの料理方法は昔から多様に進化してきた。刺身は当然として、たたき・なめろう・握りずし・酢〆・フライ・南蛮漬け・塩焼き・骨せんべい・ソテー・お茶漬け・煮付け・胡麻和えなどなど、日本人の食生活には欠かせない存在。ニュージーランドマアジも同様な料理方法で非常に美味しくいただける。

●3種類のマアジ属: ニュージーランド水域に生息しているマアジ属はニュージーランドマアジ、ミナミマアジ、チリマアジの3種類でいずれも非常に似ているのでパッと見では判断できない。鮮魚店では3種類ともまとめて「Jack mackerel」と表示され売られている。同定ポイントは「背方側線分枝」と呼ばれる背鰭付近にある側線がどこまで伸びているかという点と、側線鱗の数で見分けることができる。またニュージーランドマアジは全長50cm以上にはならない。

ニュージーランドマアジは背方側線分枝が第2背鰭の第2軟条以前で終わる。
ミナミマアジは背方側線分枝が第2背鰭の第4から第8軟条の下で終わる。
チリマアジは背方側線分枝が第2背鰭の第2から第5軟条の下で終わる。

ニュージーランドマアジは側線鱗が67〜79で通常76以下。
ミナミマアジは側線鱗が73〜89で通常80以上。
チリマアジは側線鱗が95以上。

ニュージーランドマアジは平均15cm〜35cmで最大全長50cm。
ミナミマアジは平均20cm〜45cmで最大全長64cm。
チリマアジは平均40cm〜55cmで最大全長70cm。

ニュージーランドマアジはニュージーランド全域に分布するが北島の北東部に多く分布。
ミナミマアジはニュージーランド全域に分布するが西海岸及び中部地域の大陸棚や海膨上の浅みに多く分布。
チリマアジは中部地域及び南島東側周辺の大陸棚や海膨上の浅みに多く分布する。

※特にミナミマアジとニュージーランドマアジは同じ水域で群れている場合があるので以下違いを写真で載せる。2個体はほぼ同サイズ、上がミナミマアジで下がニュージーランドマアジ。写真クリックで拡大可能。



13th October2010 East of Tiritiri Matangi Island, Auckland 全長43cmTL
 

29th March 2009 Leigh, 80km north from Auckland

14th December 2008 Tryphena Wharf, Great Barrier Island, Auckland 全長33cmTL

20th September 2008 Motohi Channel, Auckland 全長27cmTL

20th September 2008 Motohi Channel, Auckland 全長23cmTL

20th September 2008 Motohi Channel, Auckland 全長22cmTL

26th August 2007 Orakei Wharf, Auckland 全長21cmTL

7th August 2007 South of Motuarohia Island, Bay of Islands 全長24cmTL