テシオイバラガニ New Zealand King Crab


●形態・特徴: 雄は尾の部分がほぼ左右対称なのに対し、雌は左右非対称で左側が右側に比べはるかに大きい。

●生息環境: 南島の特にCook Strait, Chatham RiseとCampbell Plateau全域に多く生息する。 深さは250mから1200m以上で、500mから700mに一般的に分布している。

●食味: 2011年以前はほとんど捕獲されておらず、2011年に商業ベースでの捕獲がはじまり2012年1月頃から市場に出始めた。味は日本で食べられる一般的なタラバガニのようで甘みがとりたてて強いわけでも無くケガニのような美味さは無い。市場では高値で取引され1kgあたり$55程度となっているが、その価値があるかは疑問だ。

●その他: 以前はインド洋と南オーストラリアに生息している種と同じ枠で学名 Lithodes murrayi だったが2014年に別種に分けられ Lithodes aotearoa の学名がつけられた。テシオイバラガニという和名提唱は Lithodes murrayi に対して付けられているため今後 Lithodes aotearoa に対し和名提唱されていくだろう。ここでは暫定的にテシオイバラガニと記しておく。



14th January 2012 Seafood Harbour, New Market(Fish Shop) Female