アオザメ Shortfin mako
最大 Max size: 全長 400cm TL
生息層 Depth range: 0m-740m


●形態・特徴: アオザメの名前の由来通りに背部は鮮やかな青色で腹部に行くにしたがって白くなる。現在捕えられた記録の最大は体長4mで505.8kgであるが6mを超える可能性があると言われている。平均体長は2.5m〜3.5mほど。サメの中で速く泳ぐ事に特化した種であり、その体系にはまったくの無駄が無い。尖った鼻先、引き締まった体に、胸鰭は比較的短く、尾鰭は爆発的な力をうみ出す三日月型をしている。一説によれば最高時速70kmで泳ぐこともできるとされるが一般的には時速35km(18knot)とされる。卵胎生で母親の胎内で孵った幼魚は、他の卵や兄弟を食べて70cmほどまで成長し、産まれてくる。一回の出産で2匹〜16匹ほどが母親の胎内から出てくる。

●生息環境: 世界中の外洋に分布しているが、亜熱帯もしくは温帯の海域をこのみ、16度以下の水温のところではめったに現れない。外洋に生息するため、釣りや漁業関係者以外の人間と接触する機会は多くない。

●釣り: 引きが強く針にかかると空中にジャンプするので、スポーツフィッシングの対象種となっている。

●食味: 一般的に美味とされている。個人的な感想は、香辛料などで十分気にならなくなる程度のほんの少しだけの臭みがあるが料理をするうえで何の問題もない。地中海地域ではステーキ等にして一般的に食べられている。身質は硬くも柔らかくもないが脂分は少ないためパサパサした感じ。日本では高級はんぺんの材料とされ、またその鰭はフカヒレの中でも超高級としヨシキリザメより高値で取引されている。

●その他: 気性が荒く、人に対しては危険な種とされているが生息域が主に外洋ということでアオザメによる事故の報告はほとんどされていない。



15th February 2011 Hauraki Gulf 全長121cmTL