ショートテイルスティングレイ Short tailed stingray
最大 Max size: 全長
430cm TL
生息層 Depth range: 0m-476m
●形態・特徴: 濃い灰色の上部に白の斑点が両側の鰭の頭部から尾にかけて見られる。腹部は白色。平均的なサイズは1m〜1.5mほど。ニュージーランド水域では2mほどまで育つ事が知られている。尾は体より短い。浅い岩礁帯の海底で動かないでいる所をダイバーに目撃される事が多い。
●生息環境: ニュージーランド北部地域を中心とし生息し、オタゴエリアが最南端の生息限界とされる。
●釣り: 1mを超える大型なものでもかなり浅い場所にもやってくるため、釣りをしていると目にする事が多い魚の一つだ。釣り針に掛かると、まるで車にでもかかってしまったかのように一直線に突っ走る。雑食性で何でも食べるため掛かる事が多いが、そのパワーゆえに釣り上げるのは苦労する。浅瀬から水深100mくらいまで普通に生息するためボートでの釣りでもよく掛かる。尾に大きなかえしの付いた毒針があるので取り扱いには注意が必要。
●食味: エイの内臓は美味いという人もいるが、基本的には食べないで鰭の部分のみを食す。生の状態で皮を剥ぐ事もできるが非常に力が必要、沸騰したお湯にくぐらせれば非常に簡単に皮を取り除く事ができるのでお勧め。捕獲した場合、鮮度が悪くなるとアンモニア臭が出て不味くなるため、できるだけ氷などで早めに冷やした方が良い。釣り上げて2,3時間も日の下に放置すると食べられたものでは無い。身は筋肉質でありながらパサパサし、軟骨付近の中心部はコラーゲンのプルプル感がある。軟骨の食感はコリコリしておらず、どちらかと言うとシコシコしていて歯切れが悪い。酒のつまみのみりん干しにしたエイヒレと同じ食感。料理方法としては煮付や唐揚げなどの濃い味付けの料理に向くが刺身で食べる事もある。またコラーゲンが多いので煮こごりに最適。
エイの鰭の皮を剥いだところ
●その他: 市場でイーグルレイやカスベ類のヒレが売っているのは目にするがショートテールスティングレイのヒレが売っているのを目にした事が無い。