ゾウギンザメ Elephantfish
最大 Max size: 全長 120cm TL
生息層 Depth range: 0m-200m

●形態・特徴: 約4億年前からほとんどその姿を変えていないと言われ南半球の冷水域にのみ分布する。体の表面は滑らかで、背方は銀灰色、腹部は銀白色。体側には暗褐色がかった斑紋が見られる。ゾウギンザメ属は3〜4近縁種がいると考えられているがそれらの区別は明らかにされていない。平均サイズは全長60cm〜90cmで最大120cm,4kgになる。元々の数が少なかったところに定置網と底引き漁船での乱獲が進み全体数が激減した。

●生息環境: 南部の比較的浅い陸棚水域、特に南島の南東部海域に多く見られる。深い所で水深200mほどまで分布するが多くは浅場で貝や小魚を捕食している。育つ速度は早く寿命は短いといわれている、卵は25cmほどの濃いオリーブ色のカプセルで海底に無造作に産み落とされる。そのため河童の頭の皿を細長くしたような形の卵は時々海岸に打ち上げられることもある。

●釣り: ネイピア辺りから南島最南端辺りまでの東海岸沿いの砂利や砂浜で釣れる。具体的にはクライストチャーチ近郊のPegasus Bayや南側のCanterbury Bight、ティマル周辺や南島最南端付近のTe Waewae Bayが有名。特に産卵のために夏場に浅瀬によって来る、陸から投げ釣りで釣ることができ、なかなか強いファイトをする。餌は剥いた貝や伊勢海老の身などを使うが個人的には伊勢海老は自分で食べた方が・・・。北島でも南島でも1日の捕獲数が決められているので注意が必要、釣りに行く前に確認すること!

●食味: サメ類なので骨は無く白くきめ細かいその身は新鮮なうちはどんな料理にでも合う。時間が経ってもアンモニア臭は出なく美味しくいただけるが、きめ細かいその身は時間と共にデンブのような食感になってしまうためフライなどでまわりをカリッとさせたほうが良い。



27th Dec 2007 Oceanz Seafood Markets, Botany down 全長100cmTL