クロヘリメジロ Bronze whaler
最大 Max size: 全長 325cm TL
生息層 Depth range: 0m-360m

●形態・特徴: 英名である”ブロンズウェラー”は銅色の体色でクジラの死肉に群がる所を目撃されたという説から来ている。生死を問わず動物系の肉であれば何でも食し、主に魚を捕食する。特にカウアイ・イワシ・イエローアイドマレット等の大きな群れの魚を好む。大きな餌には噛みついた後に頭を振ってノコギリ状の歯でスライスするように食いちぎる。通常は臆病で人間に対してあまり攻撃的では無いが、スピアフィッシング等で魚を持っているとアグレッシブに食ってかかる事がよくある。220cm-250cmほどで成魚となり、メスは1年の妊娠後に60cm-70cmの子供を最大23匹産む。

●生息環境: 北島の温かい海域を好んで生息。夏場は浅い海岸沿いを回遊し汽水域、湾内、ビーチにも入って来る。冬場は沖合に移動する傾向にある。

●釣り: 浅い海域を好み、何でも捕食するため他の魚釣りの外道としてかかることがある。またビーチ際まで来るので近場の大物釣りとしてサーフキャスティングの対象として釣る人もいる。

●食味: 体表はサメ独特の臭みがあるが皮を剥ぎ身だけにすれば臭みは感じない。普通に食べることができるが特別美味しくもない。

●その他: 2013年3月にニュージーランド北島の西海岸ムリワイビーチで遊泳中だった男性がサメに襲われて亡くなった。亡くなった最大の原因はホオジロザメによるものだとの目撃情報とその後の遺体調査で明らかになっているが、一番最初のアタックはこのクロヘリメジロであったとされている。クロヘリメジロにアタックされ血が出たところを、近くに泳いでいたホオジロザメに襲われたというものだ。



3rd April 2015 Hauraki Gulf 全長75cmTL


8th March 2013 Kaipara 全長65cmTL

25th January 2012 Hauraki Gulf 全長80cmTL